つぐみ

存在のない子供たちのつぐみのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.0
しんどかった、重かった。
「万引き家族」も「フロリダ・プロジェクト」も真っ青な地獄のような生活。
児童労働や強制結婚について想像を絶する…とまでは思わないけれど、見ている間ずっと呼吸が浅くなった。

2030年までに飢餓や貧困、ジェンダー格差をなくそうといってるSDGs、絶対無理ですやん!!と絶望的な気持ちにもなりました。いや別に実現しなかったらペナルティがあるわけじゃないけど、もうちょいクリティカルでもいいんじゃない。

こういう映画を見て、襟を正せるほど殊勝な人間ではないけど、しょうもないポジションゲームとか承認欲求とかに振り回されず、本当に大切にしたいもの、すべきものを見つめたくなる。
お盆には「火垂るの墓」を見るように、こういう作品を、ちゃんと定期的に見る心構えだけでも持っておこう。
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