ある意味自分好みの リアル な話ではあるのだけれど、なにぶん 不快さ が勝ってしまうドウシヨウモナイ男のものがたり。
ドラえもんが存在しない のび太(マルチェロ)とジャイアン(シモーネ )の関係性。不条理とか理不尽にスポットがあたるのかと思いきや恐らく主題は 依存性 。ドラッグを軸に互いに依存状態にある腐れ縁が知らぬ間に後戻りできない最悪の結末を招いてしまう。
でしょうね…といえばでしょうね的で自業自得なこの結末。様々な感情を想起させるラストカットのマルチェロの表情 は色んな意味でゾッとする。
ちょっとだけネタバレ
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どう見てもパワーバランスはのび太とジャイアン。しかしドックマンであるマルチェロにとってシモーネも結局は犬と同じ。無意識とはいえドラッグを餌にシモーネを飼い犬にしてしまっていた…。
それに早く気づくべきだったんよなぁ。
にしても、不快感極まりない映画でした。