橘

アメリカン・アニマルズの橘のレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.4
…普通の大学生はこんなことしないし、普通だからそりゃ上手く行かなくてグダグダで見てられない、となりますし案の定破滅しました。
将来が見えんとかって、方向性を間違ってしまったのか。。
彼らが壊したのがほとんど彼らの人生だけど、ご家族やBJさんがとても気の毒。。

本人が登場して、当時を心情を交えて回顧して、再現映像なストーリーが展開していきます。事件起こした御本人と、再現映像での本人役の目が合ったり会話したりするシーンもあってそこは良かったです。スペンサーが車を目にした時系列そこか…。

ウォーレンが浅慮すぎるのに声が大きくて押しが強いのが困ります。肝心なところでヘタれるし。こいつが上手くいく筈もない強盗計画やら押し進めなければこんなことには……高価な本の話聞いて「盗んで売り飛ばそう!」ってなる思考回路がそもそもわからん。
スペンサーも戻れそうなところで戻れなかったのを悔やんでいる。
エリックとチャズは、ウォーレンと元々友だち付き合いしてたけどこの頃は疎遠になってて、それを後ろめたく思ってたっぽいというのも悲劇だなぁと思いました。ウォーレンに強く出られてないから。

初犯の強盗で実刑7年は重いのか軽いのかわかりません。無鉄砲な犯罪への抑止力にはなるかな…この映画が制作された事も。
4人とも後悔してるみたいでしたし。遅いけれど。計画どおりに行ってない瞬間はたくさんあったのに。
ほんとに普通の兄ちゃんたちでした。なんなら実物のスペンサーは林遣都さんを外国人にした感じに見える。。
先日観た『雨の日は会えない、晴れた日は君を思う』で言われてた「FxxK多用は頭が悪く見える」を改めて実感しました。めっちゃ言ってた。



ジョン・オーデュボンの鳥図鑑は美麗で良かったです。伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」を読んでから気になるオーデュボン。
原寸大の鳥の画…実物見てみたいです。
橘