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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のmakoのレビュー・感想・評価

4.1
《2018#263》
公開初日の昨日に鑑賞。 
12歳で筋ジストロフィーと診断され20歳まで生きられないと言われていた鹿野靖明さんの実話。 

障害者でも自立した生活を送りたいということで施設を出て介護ボランティアの人たちの手を借りて自立生活をしていたそうです。 
こんな方がいたことを知らなくて、原作も読んでみたくなりました。 

自分でできないことがあるなら人に助けてもらえばいい。それが障害者でも健常者でも関係ない。 
健常者ができることを障害者が望んじゃいけないことなんかない。そうしたいならすればいい。 
でも世間では人に迷惑をかけちゃいけないと思う人が多いし、そういう風に教えられてきた。 
だから頼みたくても頼めなくなった。 
それって、すごく生きにくい世の中だと思う。 
健常者以上に障害者の方達は肩身の狭い思いをしているんじゃないだろうか。 

今作の鹿野さんはそれを打破してきた人だ。 
障害者でも自由に生きたい、夢を叶えたい、だからそのために行動する。 
確かに観始めた時はワガママで自由すぎないかと思ったけど、観ていく内に普通の事を普通にしたいだけなんだなと思えてくる。ただ、それが一人でできないから介護ボランティアの人達の手を借りて実行してるだけなんだ。 
介護ボランティアと本気でぶつかりながら対等な関係を築いてきた。でもそれに合わないボランティアもいる。それは障害者に限らず健常者でも考え方の違いなどで合わない人もいるから一緒だなと思った。 

鹿野さんは身体は不自由だが心は自由で、生き方が格好いいと思った。私もこんな風に生きたいと思いました。 

鹿野さんを演じた大泉洋さんの演技はとても良くて、ハマり役だと思いました。最初はイラッとしたけど笑 あまり嫌味にも感じなくて段々チャーミングに見えてくる。 
美咲役を演じた高畑充希さんも良かった。 

総じて良かったけど、医大生の田中のキャラがイマイチでした。演じている三浦春馬さんが悪い訳ではなくキャラ設定の方です。 

この映画で鹿野さんを知ることができて良かった。 
エンドロールの最後に鹿野さん本人の写真が出てくるので観たい方は最後まで席を立たないように。 



✣今年の劇場鑑賞映画は今作になりました。 締めくくりに良い映画を観ることができました。 
今年の劇場鑑賞本数は130本でした。この中には短編映画も含まれているけど😅
昨年は84本だったから一気に記録更新になり驚いています。 

明日から夫の実家へ行くので、今年はこれが最後のレビューになりそうです。少し早いですが締めの挨拶を。
filmarksは2017年から始めましたが、今年はフィルマのお友達とコメントのやり取りが多くとても楽しい一年でした😆 いいねやコメントをしてくださったフィルマのお友達の方々、ありがとうございました😊
来年も楽しくやり取りをしたいと思っています。来年もよろしくお願いします😊
良いお年をお迎えください🎍✨
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