回想シーンでご飯3杯いける

機動戦士ガンダムNTの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)
3.0
正直全く期待していなかったので、地上波放映でようやく鑑賞したという体たらく。しかし結果的には思ったほど悪くなかったという印象だ。

「ガンダムUC」で描かれたラプラス事変の1年後が舞台だが、登場する主要パイロットは1年戦争時に幼少期を過ごした計算となり、当時の世界が子供の視点から描き直されているのが面白い。それは同時に、僕のような年長ファンに向けたサービスにもなるわけだ。

本作は2018年に日本サンライズが発表した新作公開スケジュールの先鞭となるもので、今後もいくつかの作品が控え、最終的に「ガンダムF91」へと繋がっていく構想になっている。ニュータイプをエスパーのように描写するのも「F91」への伏線と考えれば分かり易い。

新作でありながら、旧シリーズ・ファンにも目配りするバランスは、「スターウォーズ」のエピソード7~9に近い展開となるものと予想される。だから、SW同様に、作品を公開する毎に賛否が分かれてくる事も避けられないだろう。現在の僕は、ガンダムは新規テレビシリーズで楽しむ派なので、劇場新作は一歩引いた感じで鑑賞していくつもりだ。