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猫の恩返しの一のレビュー・感想・評価

猫の恩返し(2002年製作の映画)
3.8
今でこそ細田守監督がケモナー代表みたいな風潮がありますが、猫の映画と言えばやっぱりこれ!

とはいっても、劇場公開時に親に連れられて映画館に行ったのは覚えていますが、肝心の中身は全然記憶に残っていないので実質的には初鑑賞

映画自体がジブリ作品の中でそれほど人気がないというのが悲しいですが、個人的にジブリの主題歌で一番好きな楽曲は本作のテーマソングである つじあやのさんの「風になる」なので、人一倍思い入れがある映画なのです
まあそんなことをくっそ久しぶりに観ておいて言える立場ではないのですが、曲だけはずっと定期的に聞いていました

そもそも『耳をすませば』にこんな感じの猫の置物が出てきたよなーと思っていたら、まさかの原作者の方が同じだったとは…
それを20年越しに気づいたという、非常に恥ずかしくもスッキリする出来事も

言ってしまえばドタバタコメディのような作りなので、中身は割とギャグテイストで小ネタもいちいち面白いのがツボ
キザなバロンはずっとかっこいいし、他の猫たちもみんな可愛くて癒される

ただし75分と尺がかなり短めのせいか、展開を急ぎすぎている感じがあっていまいち盛り上がりに欠けるというのは正直否めない
それでもやっぱり大好きな映画というのが揺るがないのはキャラクターの魅力
ジブリ作品はこれがあるから、どれだけ中身が薄くても余裕でカバーしてくれるという素晴らしさ

脚本が吉田玲子だったことも知らなかったし、主人公の声が池脇千鶴だったのも驚き
実写だけじゃなく声優まで上手いしめちゃくちゃ可愛い声だったのは盲点
後は濱田マリのキャラが声もぴったりすぎて最高だったなぁ

ジブリの中でもトトロと並ぶくらい特に家族で楽しめる映画だと思います

〈 Rotten Tomatoes 🍅91% 🍿82% 〉
〈 IMDb 7.2 / Metascore 70 / Letterboxd 3.5 〉

2021 自宅鑑賞 No.274
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