ベルギーの新鋭 ルーカス・ドン監督作品
毎日無邪気に戯れていた親友との関係が、周囲の些細な一言から脆くも崩れていくという、このご時世全然あり得なくもないリアルな話で、ギュッと締め付けられる思春期特有の心の揺さぶりに深く寄り添った残酷かつ鮮烈な物語
かつて『ロゼッタ』のヒロインを演じたエミリー・ドゥケンヌが、母親役をしているのもメタ的ではあるがかなり感慨深く、セリフに頼らず役者の演技で語ってくれる演出はこういった映画にうまくはまるし、俳優デビューの演技とは到底思えない少年の力強い眼差しが何度も涙腺を刺激する
上手い具合に余白を残す描き方や、深い余韻を残すラストも非常に秀逸だった
〈 Rotten Tomatoes 🍅91% 🍿86% 〉
〈 IMDb 7.8 / Metascore 81 / Letterboxd 4.1 〉
2023 劇場鑑賞 No.025