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イ・チャンドン アイロニーの芸術の一のレビュー・感想・評価

3.3
ポン・ジュノ、パク・チャヌク、ホン・サンス、ナ・ホンジン、パク・フンジョン、キム・ジウン、キム・ボラ、ユン・ガウン、そして今は亡きキム・ギドクといった錚々たる監督がいる韓国映画界ですが、その中でもトップオブトップといえば、人生ベストの『オアシス』を含め、フィルモグラフィーのアベレージが異次元にハイレベルなイ・チャンドン監督だと個人的には思っていて、そんな敬愛する監督のドキュメンタリーが公開されるともなれば観に行かないわけにはいかない

映画の舞台となった土地を案内しながら、最新作バーニングから順に過去作の映像を交えながら振り返り、43歳で小説家から映画監督に転身した監督のルーツや思考や意図、創作活動の原点などを監督自らの口で語ってくれたり、ソン・ガンホ、ソル・ギョング、ムン・ソリ、チョン・ドヨン、ユ・アインなどの主要キャストの裏話もきけるので、それだけでも観る価値のあるドキュメンタリーだし、ちょっとした映像にもかかわらず鳥肌が立つほど素晴らしいシーンの多さに、あくまでもファン向けではあるけど過去作を観るモチベーションを爆上がりさせてくれる

とにかくこのタイミングで全6作品のレストア4K特集上映は俺得すぎて感謝しかない🙏🏻

2023 劇場鑑賞 No.028
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