なにかにつけて揶揄されがちな監督というのも重々理解はできるけど、この映画に関しては一定水準以上の完成度でちゃんと作り込まれているので、ゴジラライト層の自分からすると失敗作でないことは確か
なんなら思っていたよりも遥かに楽しめたので、次はIMAXでリピートしたいくらいに結果的には大満足
背景や設定なんかは『シン・ゴジラ』と対になっていながらも、エンタメに振り切ってストロングポイントをしっかりと踏襲していたり、『アルキメデスの大戦』を成功させた経験が随所に感じられるのもグッとくるし、迫力満点のVFXも邦画という括りの中ではかなり頑張っていたように思う
序盤はやや冗長に感じてしまったし、比較的予定調和なストーリーライン、興ざめするような設定や演出もなくはないけど、わかりやすい起承転結の構成で進みながら、抑えるところはしっかり抑えられているので致命的にマイナスな箇所も見当たらない
ここぞというタイミングで流れるテーマソングはやっぱりゾクゾクしたし、ありきたりだけどエンドロールの音の演出も粋で好き
2023 劇場鑑賞 No.031