あなたはまだ帰ってこないのたりほsskのネタバレレビュー・内容・結末

愛する夫が戦争が終わっても帰って来ない。生きているのか死んでいるのかもわからない。ひたすら待ち続けるマルグリットの苦悩が、見事に映像化されている。ラビエとの駆け引きは、サスペンスのようで、緊迫感があった。
消息が分からないまま待つということがいかに苦しいことなのか、憔悴していく彼女を見てこちらも苦しくなった。
印象に残ったのは、会えるとわかった時に「会いたくない」と泣いていたことだった。そしてやっとの思いで会えたけれども結局二人は別れてしまうという事実がとても重要に感じられた。お互いの壮絶な苦悩が、それぞれの気持ちを変えてしまったのかもしれない。あまり詳しくは語られていなかったが、それは自然な成り行きのように思えた。