塩辛亭ショッパイ

七つの会議の塩辛亭ショッパイのネタバレレビュー・内容・結末

七つの会議(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

 七つの会議ねぇ……。あれ? 七つも会議あったっけ? ん? てかむしろ七つしか会議なかったんだっけ? 

 見せ方が上手く、スルスルと流れるように話が進みすぎて、いくつの会議だか忘れてしまう。別にいくつでも構わないんだが、それくらいテンポがいい。
しかし、「フェッフェッふぇ〜ぃ」と不気味な笑みを浮かべるぐうたら男・八角さんが登場のあたりから「……いやいや、どうせこいつ正義の人なんだろ?」とわかってしまうのが辛い。
「フェッフェッ」がオーバーすぎて逆にフリにしか見えないので、ようやく過去が明かされたときは、「遅ぇよ!! 」とH列16番の座席からスクリーンに向かってツッコミそうになった。

 にしても、池井戸作品オールスターは圧巻のひと言。例のごとく香川照之がボスキャラだと思っていたら、さらに鹿賀丈史→橋爪功→北大路欣也とさらなる強キャラが現れる展開は単純に「おぉー」と興奮する。
やはりこういう〝大企業の重役系〟俳優はやっぱり北大路欣也が最上位キャラなんだと再々々々確認できて笑えた。やっぱり今世紀最大の顔力俳優は欣也で決まりなのだろうか。

『半沢直樹』で最高の悪上司ぶりをみせてくれた香川照之が、今回は最終的に仲間になるくだりも燃えた。「ベジータが仲間に!?」を彷彿とさせる流れ。しかもキーアイテムとして「ネジ」を出してくるあたりは完全に半沢オマージュじゃん!! フゥ〜!

ただフゥ〜! も束の間、ふと我に返ると、これ単にスケールがデカくなっただけの『ほぼ半沢』なんじゃないかという気付きたくない事実に気付いてしまうのであった。
塩辛亭ショッパイ

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