Ren

レッド・ノーティスのRenのレビュー・感想・評価

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)
2.5
Netflixの資金力をまざまざと見せつけられました。こういう大金かけていてかつ単純な映画を久々に観たので楽しかったです。大スクリーンに向いている気がするんだけど、配信だけなのが勿体ない....。

「ルパン三世」シリーズと『ミッション:インポッシブル』シリーズと「インディ・ジョーンズ」シリーズが大好きな男の子が考えた「さいきょうに おもしろい えいが」を2億ドル規模で実現してしまったような作品でした。重厚さは無いし何なら別に面白くもないのですが、ポップコーンムービーとしてはまあ、っていうラインです。

複雑な脚本なんて無い感覚で観る映画。そして、先代のジャンル映画のオマージュでのみ成り立っているような映画。とにかく飽きる時間を作らず隙間を埋め、観客を楽しませることに全振りしたような映画。

冷静に考えて要らないシーンも多いんだけど、「皆んなはドウェイン・ジョンソンとライアン・レイノルズがわちゃわちゃしてるのが見たいんだろ?」というニーズで無駄を捻じ伏せている感じです。実際、観た人は呪いでもかけられたのかってくらいその3人の話ばっかりしているので。
後半のツイストから、さらにもう一段階踏み込む。このギャグみたいなキャスティングにもちゃんと意味がありました。

世界中を飛び回る展開が、コロナ禍でロクに海外旅行もできないフラストレーションの解消に一役買っている気も。



《⚠️以下、ネタバレ有り⚠️》










ハートリーとビショップがグルという展開まではいかにもコンゲームものだなぁと思っていたところではあったけど、さらにその後、3人がチームになるところまで行ったのは偉い!
ラスト、メインキャスト3人が並んで歩いているシーンの「なんか面白い」感じに、個性派を揃えた意味がある。元々リアリティラインをめちゃくちゃ下げた作品なので、ヘンに演技派を起用していたらしっかりコケていたでしょう。

その他、
○ オープニングの空撮から迫るカメラワークが好き。
○ 闘牛のシーンが要らなすぎて面白い。全編を貫く馬鹿馬鹿しさ。
○ CGは所々甘いかも。
○ 加えてラストの湖も、セットっぽさが強くて一気にチープさが出てきてしまった感じ。
○ ラストは完全に『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』オマージュで間違いない?
Ren

Ren