けんたろう

魂のゆくえのけんたろうのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
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たちあがる男。


ある人が今まで興味のなかった物事に、あることがきっかけで突然介入していく様はどこにでもある光景。


しかしこの映画は違い、ある人ではなくある魂の物語だった。


ほとんど動かないカメラは、第三者としてトラー(イーサン・ホーク)を捉える。
画角といい、全体の色といい、重たるさが常に抜けない。

その重さが激しさを伴うラストは衝撃的ではあったものの、ある魂のゆくえを100分ほど見守ってきた僕にとっては素晴らしい帰着であった。