バス行っちゃった

search/サーチのバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

search/サーチ(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

パソコンの画面だけで展開するというのは事前に知っていたので、そんなの劇場で見る意味あるのかなと思っていたのだけれども、実際に見てみると大画面と暗闇という環境による没入感が普通の映画以上に機能するものだから、なるほどこれは劇場で見るべき作品だったなと。

よくよく考えられた構成なので、穴らしきところが見えたとしても、それを塞げるだけの材料がきちんと作中に置いてあるといった感じ。

でも、最初に物語に必要な素材は全て出しておかなければいけないのはミステリーに限らない話だけれど、ことミステリーとなると、特に二時間前後の長さの映画となると、その間隔の短さから伏線が機能的になりすぎちゃってご都合主義的な印象が出てきてしまうことがあり、正直この話にもそういう部分がなかったとは言えず。偉そうに。

また、主人公の一人称的な画面であるはずなのに、時折この画面は一体誰が見ているものなのかなと思ってしまう作りのときがあって、ひょっとしたらそれも仕掛けのひとつなのかと思っていたら単純にブレというだけだったみたいで、あらためて映像でミステリーをやるために要する繊細さというのは大変なものなのだなと思い知らされたような、思い知らされたとか言っておけばそれ以上考えなくていいから楽だと思っているだけのような、そもそも見ている自分の頭が悪いので受け取りきれなかった何かがあったのかもしれないようなで、なんだかんだ楽しめたのでよかったよかった。