ぬーたん

わがチーム、墜落事故からの復活のぬーたんのレビュー・感想・評価

3.5
オリンピックのメダルに興奮し、パラリンピックの選手の人生に涙し、大谷翔平君の活躍に心躍る日々。スポーツとは無縁の私でさえそうなのだからスポーツ好きの人たちの感動はいかばかりか?コロナ禍の今、テレビの向こうの熱き選手たちに不安な心を癒されてる。そんな今にふさわしいとは言い難いが、同じスポーツのお話を。
5年前のラミア航空2933便墜落事故を覚えているだろうか?私は正直、ビックリした。ブラジル・セリエA所属のクラブ、シャペコエンセの選手や首脳陣71名が亡くなったのだから。生存者はわずか6名。そのうち選手が3名だった。今作はその悲劇とその後を追ったドキュメンタリーだ。生存者3人を中心に、亡くなった選手たちを含む過去の映像、遺族のインタビューなどもある。
そして、選手の大半、いや殆どを失ったシャペコエンセが短い時間で立ち上がる奇跡のような復活劇に迫る。
監督は『ペレ伝説の誕生』などのマイケル&ジェフ・ジンバリスト。
淡々と描いていてドキュメンタリーとしては実に真面目。ただ、どうしてもその構成はやや雑に感じてしまう。亡くなったメンバー数人に焦点を当てて解説するものの、あちこちに挿入しているため、名前や顔が一致せず良く分からなかった。生存者の3人についてもインタビューは多いが、事故当時の説明などは少な目。どういう席にいてどういう状態だったかくらいは知りたかったが。
チームのメンバーを2か月位で集めて試合に臨むが、やはり上手くはいかない勝てない。以前と比べられて、サポーターの厳しい目が映し出される辺りは、現実的で残酷だなと思ったが、多くのサポーターが亡き選手を想い涙するシーンはこちらもグッと来たね。
遺族たちが告訴したり、新しい監督がシビアだったり、選手間のいざこざなど、ダークな部分もきっちり描いてるのがいい。
驚いたのは事故の原因。そんないい加減なことがあっていいんか!命の重みを何だと思ってるんだ!と腹が立った😤
日本でも活躍した者が多く、サッカー⚽️の才能ある若者たちが、前途洋々の逞しき男たちが、あっという間に消えてしまったことがあまりにも悲しい😭
墜落前、10数人は立ち上がってパニック状態になっていたらしい。せめてベルトをして前傾姿勢でいたら、もう少し生存者が居ただろうに…とも思った。
生存者の3人のうちアランは現役でプレーしてるそうだ。イケメンで優しそうなアランの表情はとてもいい。
ラストの素晴らしき復活シーンに拍手だ👏
エンドロールは選手たちの顔のイラストで締めくくる😢

※おやつは、有名店のスパイスクッキー。カレー味・チーズ味のクッキーなのに甘さもあって、美味しい!お酒のつまみにもなりそう。桃の紅茶で。
※夕飯は、銀鮭の塩焼き・厚揚げと茄子の煮物・鶏肉ときゅうりの塩味炒め(栗原はるみレシピ)なめこ汁。
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