singer

愛がなんだのsingerのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.2
やっぱり、予想してた通りとても良かったんで、
なんかホッとひと安心といったトコロです。

前作の「パンとバスと2度目のハツコイ」がかなり気に入ってたんで、
ずっと公開を楽しみにしていて、
ポスターのヴィジュアルも雰囲気があって良さそうな感じがしてたし、
期待度の高い作品だったので、公開間もなくで映画館で観てきました。

で、やっぱ観て良かったなぁと思えましたね。
今泉監督のタッチは自分にとって、とても相性が良くて、肌に合うなぁと思ったし、
今作も会話のテンポ感や、台詞の選び方、
シーンの中の間の取り方が抜群に良くて、
とても気持ち良く、楽しみながら観てくことが出来たし、
さもその場に居るような感覚で観ることが出来ましたね。

今の自分の既婚者で、妻子持ちという立場で見ると、
なんかわりと、どーんと構えて余裕を持って見ることが出来たけど、
今実際、この作品で描かれているような、恋愛の渦中に居る人から見ると、
身につまされるような思いがあったんじゃないかなぁ。
自分が行った劇場にも、何組かカップルが居たけど、
この作品のチョイスは、場合によってはデンジャラスだったのかも。
で、その彼と彼女は、観終わってから、どんな会話をするのかなぁと、
そういうトコにも興味が湧くような、
そんな、よくありそうな「愛」についての映画でした。
なので、色んな人の「愛がなんだ」かについて、感想が聞きたくなるような感じですね。

キャスト陣もとても良かったです。
最近良く出演作を見ている成田凌は、
そのダメ男っぷりが板に付いてるかのようでしたが、
自分からすると全然、共感出来ない役柄だったんで、
ずーっと「コイツ、馬鹿だなぁ」と思いながら見てました。
反対に、岸井ゆきのの方に共感する部分が多かったんで、
自分の過去の恋愛は、わりとこっち側だったなぁと思い返しつつ。
で、彼女が演じた、テルコがとても愛らしかったんで、
今泉監督と女性好みが似てるのかなぁとも感じたりもしましたね。
前作のパンバスで見出した深川麻衣は、また違った役柄で新鮮だったし、
もう少し今泉作品での彼女を見ていたいという気もします。
後、やっぱり触れておかなきゃなのが、江口のりこ。
もう、多分、かなり難しく、ハードルの高過ぎな役だったと思うんですけど、
よくやったなぁと、そこは拍手を送りたい気分になりましたね。

と、色々含めて、もうちょっと吟味したいなぁと思ったので、
ソフト化したら、もう一度観ることになりそうですね。

5月1日:追記

鑑賞から1週間が経って、多くの方のレビューを読ませて頂いたり、
今泉監督の興味深い話などをTwitterで拝見したりしたので、
コメント欄に追記を載せました。
singer

singer