ルサチマ

愛がなんだのルサチマのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
1.0
全てをモノローグで処理してる。やる気あんのか?

マモちゃんとの出会いでワイングラスを持った手にテルちゃんは注目しているが、別に手に目がいくような構図じゃないし、周囲のパーティに馴染めない2人が恋に落ちたことを描写するには、手前に彼等2人がいたら分かりにくい。
もっと騒いでる若者を手前に置くかして、彼等2人が孤立していないと全然説得されない。

だらだら話す会話が全て恋バナ。一つも面白くなくてビックリ。タランティーノ方式のように何か特別なシーンとシーンを破裂させる亀裂がどこにもない。スミレと初めて会った帰り道に妄想と現実が入り混じる瞬間が亀裂だとしたら、あまりに弱い。

岸井ゆきのと深川麻衣のシーンでは必ず深川麻衣が階段の上、ロッククライミング、縁側の上など高低差が作られるが、この高低差が破壊されることはない。
かろうじてロッククライミングを登れなかった岸井ゆきのが映画後半で成田凌を階段上、家のベランダetcの上から見下ろす構図に変わってはいるが、序盤の岸井ゆきのと成田凌の関係性はあくまで同じ位置にいるため、この2人の間で高低差が生み出されてもそれは深川麻衣と岸井ゆきのにおける高低差の破壊とは全く役割が異なる。
要するに上手くいってない。

今年ワースト。
ルサチマ

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