銀幕短評(#309)
「THE GUILTY/ギルティ」
2018年、デンマーク。 1時間 25分
総合評価 43点。
究極のひとり芝居映画といえば、アメリカの「リミット」(#65、63点)が とてもおもしろいわけですが、この映画も ほぼ全編ひとり芝居のサスペンス映画です。さらにデンマーク製作とめずらしい。
主人公は警察の緊急電話オペレーションセンターで勤務しており、日常的な支援要求を交通整理していますが、ある日 誘拐された女性からの救援電話を受信し全力でこの事件の解決にあたります。
「オンリー・ザ・ブレイブ」(#282、77点)でわたしが祖父を回想したように、消防、警察、兵は いのちを賭して 人びとの命を守ります。ここでは 狩猟型だの農耕型だのと のんきなはなしをしているヒマなどない。
電話の発達、とくにスマホの発明で、わたしたちの日々の暮らしからこれらを失うことは考えられなくなってしまった。しかし、わたしはこのようなベンリな世界、ジョウホウ化社会にいささかの抵抗を感じます。
わたしの好きなチャットモンチーも「シャングリラ」でこう うたっています。
携帯電話を川に落としたよ
笹舟のように流れてったよ あぁあ
気がつけば あんなちっぽけなもので
つながってたんだ
手ぶらになって歩いてみりゃ
ラクかもしんないな
胸を張って歩けよ
前を見て歩けよ
この歌 うたうのけっこうむずかしいです。覚えるのになんども聴きました。いま「ハナノユメ」を練習しています。