ダイアー教授

THE GUILTY/ギルティのダイアー教授のレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.5
題:観るべきか、観ないべきか…観るべきだ!

<素晴らしい!>
心臓がこんなにバクバクしたのは久しぶりでした。

舞台はデンマーク警察。コールセンター内で、そこから一歩も出ない。
誘拐事件が発生しますが、電話の音声だけです。
電話の向こうで何が起きてるの?この先どうなるの?
ってサスペンスが強烈です!
見えないので自分で想像しますが、主人公同様にその想像が本当なのかどうかわからない!

誘拐事件と並行するもう一つのストーリーがある…
主人公は仕事(警官)で何か重大なことをやらかして、明日裁判があるようです…
彼は何をやったの?
彼は何を悩んでるの?抱える葛藤はなんなの?

終盤のどんでん返し、そこからの展開、切れ味のいいラスト!
何でコールセンターから一歩も出なかったのかもわかります!
たまりませんでした!傑作です!

<ハムレット>
劇中、バンが向かったのはエルシノア島でした。
エルシノア島はシェークスピアの『ハムレット』の舞台です。
主人公の男があれこれ悩んで葛藤する話です。
本作の主人公はハムレットだったのでは!?と思いました。

しかし、まぁ本作を観るにあたってはそんなの関係ないです。
むしろ「ハムレットって何?ハム入りのオムレツのことか?」っての人の方がいいかもしれません。

p.s.
ジェイク・ギレンホール主演でハリウッドリメイクされるらしいですが、本作が持っている“良さ”が損なわれないことを願います!