まいたけ

イーディ、83歳 はじめての山登りのまいたけのレビュー・感想・評価

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原題は「Edie」。Mountain とかClimbing とか内容についての単語はまったくなく、この邦題でなかったら観ていたかどうか。
よくトンデモ邦題とか話題になるけど、日本はちょっと過保護なのかも。

モラハラ夫との生活と介護に人生のほとんどを我慢我慢で過ごしてきてそれをひたすら後悔してるイーディーと、スイルベン山近くの街でアウトドアショップを経営してて、経営もイマイチだし現状に満足してないものの行動を起こせないジョニーが良い対比になってて、時々ふとそういう描写が出てくる。
ジョニーは映画後どうなるかはわからないけど、もしかしたら現状維持なのかもしれない。でも人生ってそういうもんな面もありますよね。。

イーディーとジョニーが打ち解け合う過程で起こるトラブルがちょっと観ていてキツかった。「魔女の宅急便」でも似たようなシーンがあります。キキとトンボがちょっと仲良くなって、完全アウェイのキキが少し心を開き始めるけど、トンボの友だちに水を差されるシーン。
あのシーン、キツいですよね。この映画ではそのアウェイ感が「年齢」なので、いつかはみんな通る道なのにな…と思いながらツラい気持ちになりました。トイレで口紅をぬぐいとるところが。。映画の構成的にはこういうシーンがいるんだろうけど、個人的にはスルーしたいな。。

あとスコットランド北端のスイルベン山付近がほんとうに美しく、インサートで入る木々や自然の風景もたいへん美しいです。これは多くの人に観てほしい。
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