このレビューはネタバレを含みます
ミュージシャンの華々しいが孤独な人生を描いた作品。
だが、孤独で終わることの無い友情に胸が熱くなった。
コロナで孤独に悩む人には是非おすすめな映画だと思う。
主演のタロン・エジャトンの芝居は芝居とは思えない歌と表情で、エルトンジョン本人をあまり知らず観ていた私にとっては彼が本物であると思うくらいだった。
作品も素敵でエルトンジョンの曲を聴きながら小説を読んでいるかのように、歌と物語が心地よく心に入ってくる。
共演者の作詞家役を演じたジェイミー・ベルのさりげない芝居が、生涯エルトンをずっと見守りつづけた、親友バーニーのあせることのない友情をとてもよく表現していた。
ラストシーンのエルトンの呼び掛けにバーニーが降る帰るシーンは、わだかまりの全てを溶かしてくれる、そんな温かい春風のような気持ちが心に届く映画。
あなたの事を大切に思ってくれる人が、見渡せば必ずいるんだと、
そんなきっかけを与えてくれる作品なので是非ご覧ください。