コーカサス

ザ・ファブルのコーカサスのレビュー・感想・評価

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
3.6
ファブル (=寓話)と呼ばれる伝説の殺し屋 (岡田)は、ボス (佐藤)から「一年間一般市民として過ごすこと」を命じられるが、不運にも?次々と起こる騒動に巻き込まれてしまう。

“どんな相手も6秒以内に殺す―”
そのキャッチコピーといい、筆者も愛するまさかのハコスカGT-Rの登場、納富貴久男を迎えたガン・エフェクト、そして豪華俳優陣の面々は、原作未読でありながらも面白かった。
ただ、時折挟む“笑い”が少々気になる。
笑える時と笑えない時が半々で、いっそのこと全編シリアスにした方が作品自体の評価も価値も上がるような気がしたのは私だけだろうか。
漫画を映像化するにあたり、本来の “笑い” が失速してしまうのであれば、課題は演出になるのだろうが、その一方でほぼスタント無しで挑んだという岡田准一のアクションは目を見張るものがあり、近年のヒット作『るろうに剣心』で見事な殺陣アクションを魅せた佐藤健と共に、日本映画の未来への可能性を充分に感じることが出来たのは嬉しいことだ。

ともあれ、今から続編が楽しみである。

63 2021