Masato

好きだった君へのラブレターのMasatoのレビュー・感想・評価

4.6

自分の心を整理するために書いた5通のラブレターが送られてしまって近くにいた男2人が押し寄せてくるラブコメ。

日本でもこういった感じのストーリーはありがちなのに、なぜか受け付けられない。しかし、洋画となるとすんなり受け入れられる。何故なのだろうと考えた。
やはり、海外の方が性に対する意識の高さとか、恋愛以外を含む面においても、アジア系とかゲイとかでリベラルだし、全てをひっくるめてリアルで上質。邦画は俳優をアイドル化しすぎてある程度の琴線は越えようとしないし、どう見ても幼稚にしか見えない。映画としてもやはりクオリティは高い。

とにかく全編通してニヤリと苦味が炸裂。奥手な女子が、いざ本音を伝えたら寄ってきちゃうキュンキュンさはさることながら、そこから引き起こされるパーソナルなドラマは共感できて最高だった。彼女は、高校生ながら先を見据えられた、良い意味で賢明、悪い意味で億劫な人。でも、失うことが嫌であればあるほどもっと失うものの方が多い。先は失うと分かっているかもしれない。でも、突き進もうという勇気が必要なんだと教えられた。
失うのが辛いのよく分かる。だから人ともあまり付き合わないし、物を捨てきれずに家は散らかってるし。彼女みたいに知的じゃないし、かたやクズだからどうしようもないが…こんな青春送りたかった…

Happy Death Day のイスラエルブルサードが出てた。姉さん役が蒼井そらに似てた。
Masato

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