社会のダストダス

TAU/タウの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

TAU/タウ(2018年製作の映画)
3.0
色んなホラー・スリラーで怖い目に遭わされつつも、なんだかんだでいつも生還するエロ金髪サバイバー、マイカ・モンロー様主演のSFスリラー。今回もいろいろな意味で逞しい。

雑なあらすじ
クラブ通いのパリピ娘ジュリア(マイカ・モンロー)はスリを繰り返しながら荒んだ生活を送っている。ある日、サイコな研究者アレックス(エド・スクライン)に目を付けられ誘拐される、目を覚ますと拘束されレクター博士みたいな姿になっていた。体にインプラントを埋め込まれ脳機能の実験対象となったジュリアは監禁施設を管理する人工知能TAU(中の人ゲイリー・オールドマン)によって監視されることになる。

主人公ジュリア(サブジェクト3)を演じるのは「ゲスト」や「イット・フォローズ」のマイカ・モンロー。最近では「グレタ」でのイケメンな活躍も記憶に新しく、この手のジャンルでは守っていただきたくなるカッコいいブロンド。
何事にもウブでヴァージンな人工知能TAUを手練手管を用いて籠絡していくジュリア。TAUに外の世界の事を教える代わりに、施設についての情報を得ることになる。マイカ様に密室で本を読み聞かせてもらえる、私もAIになりたい。
こんなに教え方上手なら盗みなどしなくても、いいとこのお坊ちゃんを相手にエロ家庭教師として食っていけそうなもんだが。

ジュリアを誘拐した研究者アレックスはどこぞの企業のCEOらしく開発中のAIの納期の締め切りに追われている。手段を選ばずかなり自己中な性格で、作中こいつがした良い事と言えば監禁中のジュリアに際どい服を買ってきたことくらい。

人工知能TAUはゲイリー・オールドマンが声を当てている。声はイケオジだが外の世界を知らないため、とても好奇心旺盛で可愛らしい性格。アレックスの命令は絶対と言いつつも、「外の事を教えてア・ゲ・ル♡」とジュリアに言われると好奇心には勝てず結構いい加減。

観る前はAI暴走からの人類殺戮計画系なのかと思ったが、順番が逆で殺人AIが人間の心を学んでいく話だった。
シチュエーションスリラーとしては目新しさはなく、全編を通して無機質な室内が舞台だけど、TAUが見せる映像と劇中音楽が非常に印象的だった。
尺も短めで気軽に観れる。

マイカ・モンローが強かった。