カズナリマン

ドクター・スリープのカズナリマンのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
2.6
ほぼ超能力者バトル!のような本作。
「七瀬ふたたび」的に楽しめばいいのかもしれないけど、「シャイニング」が好きなため、どーにもモヤモヤ…

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(ちょっとネタに触れます!ネタバレまではいかんと思いますが)

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「シャイニング」の原作を読んでない自分としては「あのホテルはダニーのシャイニングが目当てだった」ってところにまず躓いちゃいました…
だって、勝手に「シャイニング」は、「管理人を殺しちゃう呪いのホテルにやってきた一家に偶然シャイニング遣いの子供が混ざってた!」話だと思っていたので。
そこがきっとスティーブンキングが映画「シャイニング」を「改悪映画」と呼ぶところなんでしょうねー。
もし前作の映画化で「ホテルはダニーのシャイニングが欲しくてあの一家を呼び寄せた」的に描いてくれてたら、本作もっと楽しめた気がします。

もうひとつ気になったことは…

そもそも「ホテルはダニーのシャイニングが目当てだった」という設定に戻して(原作通り?)いるのにも関わらず、登場人物やシーンはがっつりキューブリック版「シャイニング」に寄せているところでしょーか?
わかります!映画「シャイニング」ファンは大切なお客候補ですから!
でもね、ジャックニコルソン演じるダニーの父の登場のし方があまりにも…あんなんだったら、後ろ姿とか、CGとかでなんとか処理できなかったんでしょーか??
サタデーナイトライブのコントかよ!と突っ込みたくなるジャックの猿真似シーンにズッコケちゃったのは自分だけではないはず。
こんな批判めいたことばかり浮かんできてしまうのですが、アメリカ版「七瀬ふたたび」としては、なかなかオモロイ映画!
「シャイン」の解釈もいいし、レベッカファーガソン演じるヴィランも強烈で、「追われるものの恐怖」を堪能できます。
最初は少女を助けることに後ろ向きな「ザ・いいひと」のイワンマクレガーのキャスティングは微妙ですが…
オビワンファクターなども考慮してイワンではなく、もっと頼りない、悪人顔のダニーにして欲しかったなあ、と個人的には思います。エドワードノートン的な?

あと、ホテル客オンパレードするなら、ワンワン着ぐるみカップルも出さんかい!