吉田ジャスティスカツヲ

アルキメデスの大戦の吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.9
この物語の結末は、日本史の教科書に書いてあります。
その中で架空のキャラである主人公が、戦争を止めるために右往左往しようが無駄なことなのでは…

いやしかし【山崎貴監督の当たりハズレの大きさには本当に戸惑うばかりですよ😧】


戦艦のデカさを強調し、戦闘機の縦横無尽な動きを駆使するアクション場面‼️
山崎監督のメカマニアなこだわりと気合いが満ちあふれ、ひたすら圧倒されました。

このマニアックさ(変態っぷり)は、菅田将暉が無双の数字オタク的な側面…
さらに物語の軸をなす戦艦のデザインにも広がり、やがて【そのオタク精神が人間の抑えられない危険な本能も導いていく】のです…
こうした流れを、余計なエピソードを入れ込まずに太い本流のみで正々堂々と描ききったところが好印象でしたよ👍


ここ数作【しばしばドラマ部分が破綻していた監督の悪い癖】も、今回は特に感じません。
しかも時代を超えて、現在への痛烈な警鐘にもなっていました…
アザとい泣かせ演出もありませんでしたしね🤔

そうして戦争映画としての目的も、見事にクリアできたと言えましょう。






しいて文句を言えば、キャスティング。
ほとんどの登場人物と演者の配置が、ガッチリ噛み合うからこそ【ごく一部のキャラクターは、あなたでなくても良かった】と。

誰とは伏せますけれど😓