Mark👁 1111本目。
渋谷ユーロライブ、
Filmarks 試写会にて✳︎✳︎
突拍子もなくカルト集団のトップに目をつけられたニコラス・ケイジの奥さんが、カルト集団によって殺され復讐に燃える夫というありがちな設定なんだが、、、
何しろ世界観が独特。血で溺れそうになるくらいの血液量と、赤っぽい色彩、世界を際立たせる気味の悪い音楽、、そして狂人達と得体の知れない怪物達。
ちょっと表現のしようがないというか、言葉にするのが大変難しい独創的過ぎるフリーダムな映画なんだけど、奥さんが死ぬまでがなんだか呆気なく感じて、復讐まで高まる気持ちに共感出来なかったところはある。(そもそも共感させようと思って作られていないと思うけど。)
それよりも呆気なく事が起こり、トボトボと帰宅したニコラス・ケイジが酒を飲みながらふと我に返り 発狂しだすシーンは、この映画の名シーンの一つだと胸を張って言えます。(単純に面白い)
その時の服装は突っ込みどころ満載。ブリーフ姿に 大きな虎の顔のシャツ🐯。真剣なのにふざけて見えるバランスが面白くて、会場も笑いに包まれる程でした。
というか成敗する度に 笑いが起きる珍しい作品だと思う。とにかく狩って 狩って 狩りまくる!!!というスタイル。
あまり人間味は感じません。
これはもう、ニコラス・ケイジが居なかったら、ただのB級映画だと思うし、テレビで放送されていたなら最後まで観る自信はない。試写会だからこそ忍耐できた映画だと思った。
好きな人は好きだけど、そうでない人からしたら意味不明な世界に長い事晒されて、
結局 心に残す爪痕まで ???で、終わってしまう気がする。
節々ニコラス・ケイジが最高なんだけど、最初の1時間は世界観に引き込む為か、カルト集団の描写が長ったるいので、地獄。
まぁ後半 面白天国になるわけでもなく…
つまらないとかそういう表現ではなくて、今までにない奇妙な体験をした感覚。
かなり声出して笑ってる人も多かったけど、私はふふってなるくらいでそこまで笑えなかったので、ある意味人の笑い声で気が散った作品でもある。
ただ 飲み込まれていく世界があまりに狂っていて、そして唐突で、復讐に至るまでが短絡的なので 心が付いて行かないまま、ニコラス・ケイジの成敗が始まって、全てがあっさりしているので、見応えはない。
私の主観では 奥さんの顔が一番狂って見えたので、ひたすら気味が悪くて、夫婦の愛にも入れないし、実は奥さんがカルトなのでは?と勘ぐったけど、とくにストーリー性もなく ただただ殺されてしまうのがかなり残念のところ。。
奥さんは神秘的というか コワイよ。最初のシーンとか、片目の黒目だけ小さくされていたのとかもう、気味悪くて…
(お気付きになった人は居ただろうか…。。)
作りっぱなしで 何も結び付かない今時珍しいスタイル(笑)でもこういう映画、好きな人は多そう。
カルト集団トップと、奥さんの顔がリンクしだすシーンは 途中で気付いてから、自分まで暗示にかけられているようで気持ち悪くなりました。(こういうところは凄く神秘的でお洒落で引き込まれる。)
ラストシーンのニコラス・ケイジには、きっと皆が笑ってしまうでしょう。シャイな人もきっと、にんまりしてしまうはず。
会場に笑ってる方も沢山居て(前側の人達)(後ろは静かなもんだった。)珍しくも豪快な作品でした。
内容は 無いよう(笑)