柏エシディシ

スピルバーグ!の柏エシディシのレビュー・感想・評価

スピルバーグ!(2017年製作の映画)
3.0
HBO製作のドキュメンタリー。割とボリュームありますが、あっという間。
知ってるつもりで、やはりとんでもない才能。偉大すぎる足跡。

スピルバーグはハリウッドのスタジオシステムの最期の申し子であり、ある意味そのおくりびとのひとりであるということ。
そして、映画というエンターテイメントを世界最高峰の娯楽に押し上げ続けた偉大なる革新者である、ということ。
のおさらい。

また、彼の作品の本質が、たとえ比較的ダークなトーンの多い近年作品でさえも、常に人間の陽性の部分を楽観的にポジティブに捉え続けてる点にあるというのは周知の事だけれど、本人の口からも語られると納得出来るというか。
私たちが好意的に受け取りたい「アメリカ的な価値観の善性」をスピルバーグの作品に中に見出してきた様に思う。

そして、あれだけ若くして成功しながら、常に作家として成長していっているというとのがキャリアをこう俯瞰して見ると明らかになり、あらためてリスペクトも深まります。
次はどんな作品に挑戦するのか。

個人的には、「スピルバーグの目」ともいうべき名撮影監督ヤヌス・カミンスキーに関してはもっと掘り下げて語って欲しかったな。
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