Aya

7月22日のAyaのレビュー・感想・評価

7月22日(2018年製作の映画)
3.3
#twcn

「ウトヤ島、7月22日」+後日譚。
こちらのネトフリで観れるポール・グリーングラス版をオススメ頂きました。

こちらは安心して観れるフィクション仕様。
全編英語、犯人とその弁護士、そして被害者に大きくフォーカスを当てている。

犯人役の人ハンサムな上、弁護を引き受けた弁護士の子供もこのウトヤ島キャンプに参加してたとか・・・地獄?
銃弾の音が弱め、「ウトヤ島」に比べて個々にスポットをあてているパーソナルな物語。

被害者のリハビリ風景を経て、肝心の裁判でのシーンに突入する。

犯人は一度は心神喪失での無罪を訴えたものの、法廷で証言したい、と通常の裁判で裁かれることを望んだ。
自分はテンプル騎士団の指揮者であるといい、必要なことであるといい、全く反省していない。

かなり犯人にフォーカスしてるんですけど、はっきり狂ってる主張を聞くと反吐が出ますね。
自身と同じ極右の人々からも知りません、言われて動揺してるし。
別に極右の思想持っててもいいんですよ。
思想は自由。
でもね、差別はだめだし、相手を傷つけるのは(しかも意図的に)よくないし、ましてや殺すとかなんやねんさ!

マジこいつなんなん?!
よくいる「自分がみんなの思いを代表して犠牲になってやります〜」のかまってちゃんか!
ドイツでツイッターやったらすぐ消されるパターンやね(いきなり時事問題w)

それでも69人の子供たちを撃ち殺すのすごいと思いません??

普通に生きてきたっぽい描かれ方なのに・・・何度も申し上げますが、人間の本能には道徳という感情はなく、本来残酷な生き物です。
そういった感情は教育や環境によって育まれるものです。

そんな犯人が切なそうな顔しても、はっ?って感じですが、こんな奴でも、きちんと人間として描いているグリーングラス偉いと思いました。


日本語字幕:岡井 直氣
Aya

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