カズナリマン

冬時間のパリのカズナリマンのレビュー・感想・評価

冬時間のパリ(2018年製作の映画)
4.2
ウッディアレン風インテリラブコメin Paris

意識高い系インテリ夫婦たちのキッタハッタを絶妙なユーモアで綴った、ウッディアレン風ラブコメ。
なんだか小難しい議論に講じる登場人物に戸惑うのは最初だけ。
やがて本題が他にあることがわかると、グフフと笑いがこみ上げてくる🤣
アレンのコメディほど掴みがわかりやすくないのがとっつきにくいけど、よくできたキャラと、フレンチ美女の無駄ヌード(欧州名物!)、そしてパリの店や家の生活感ある美しさを愛でていると、いつのまにか面白くなってるところが巧み!
朝ごはんから、カフェのスイーツから、店の席の狭さから、バーのビールの運び方から、徹底的なパリのあるある風景の撮り方がとにかく素晴らしい!アレンが「ミッドナイトインパリ」で描いた異国パリとは180°違う、住んでるモノが描いたパリと、そこにあるパリならではの人間模様が新鮮でした!
とはいえ、恋愛なんて、NYだろーがパリだろーが、東京だろーが、一緒なんでしょーけどね。
恋愛やら不倫やらの片付け方がとってもフレンチらしくて、終わり方も面白かったなぁー。
しかし、あの小説家サイコーすね!
アレン系コメディや、パリが舞台の恋愛モノなんかが好きな方はぜひー!
オリヴィエアサイヤスにこんなラブコメが書けるとは!パーソナルショッパーとかも好きだけど、この路線も作り続けて欲しいなぁー。