史上空前の《アトラクション・アドベンチャー》へ。
ディズニーランドのアトラクション「ジャングル・クルーズ」を実写映画化した作品です。良くも悪くもディズニーらしい安定した映画で、ジェットコースターのような作品でした。
主演はドウェイン・ジョンソン氏で、作中の彼はダジャレが好きでした。肉体的にも動くところが多いはものの、もう一人の主役であるリリー役のエミリー・ブラント氏に、活躍する場を譲っている印象を受けました。
近年のディズニーは、女性の進出であったり、LGBTに関するキャラクターが登場していますが、本作でも例外ではありませんでした。リリーの弟であるマクレガーはゲイでありましたが、作中ではなよなよしている男性という以上には意味はありませんでした。
物語としては、フランクのジャングルクルーズに乗って、リリー一行はアマゾンに眠る不老不死の花を見つけにくというシンプルなものです。
主な登場人物は三人と少なく、敵役もいますが、あまり目立ってもいなかったので、安心して見ることができます。冒頭にジェットコースターのような作品と表現したのは、現在は戦う場面です、現在は移民に襲われる場面です、現在は滝から落ちる場面です…と分かりやすい展開があり、オチも読める。
安定のディズニークオリティであり、脚本や映像が飛びぬけていた作品でも、大きなメッセージ性があるわけでもありません。ただ夏に観る映画としてはぴったりで、大きな欠点はない。
手に取ってみようかなと思えるのであれば、期待を裏切ることはない作品でした。