まあちん

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のまあちんのレビュー・感想・評価

4.7
2022年 05本目

予備知識なく鑑賞。
『レディ・バード』のコンビというのでチョイス。
観賞後知りましたが、「若草物語」を新たな視点で映画化とあります。その「若草物語」はタイトルだけ聞いた事はあるけど未読。
なので自分は「若草物語」が出来るプロセスの映画として楽しみました。
135分という長尺も感じさせず。

導入部のニューヨークの風景。
街並みや室内セット、エキストラの歩く人々、がしっかり作り込まれていてもう感心する。

このお金至上主義だと思わせている現代に、「家族」「姉妹」「人間の讃歌」を説得力を持って描く作品で、素晴らしいの一言。

特に四姉妹でキャーキャーやっているシーンは、ベタですが「幸福」とは何ぞや?と考えてしまいました。
金をいくら積んでもこの家族やあの空間は得られないもんなぁ。

劇中で伯母役のメリル・ストリープが言う事にも勿論説得力はあり。
そのバランスが取れている「家族」が描かれているのだと思います。
四姉妹の性格のバラバラさが良く、人間を良い部分も悪い部分も描いているんですよね。

シアーシャ・ローナンの求心力。ずーっと長女だと思って見ていました。

ローラ・ダーンのお母さんも素晴らしく。

衣装、美術、風景の美しさ。

見終わって、「素晴らしい」という言葉しか出ませんでした。
まあちん

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