1953年版の「恐怖の報酬」を観たときはボロボロのトラックでニトロを運ぶということが、どんなに怖い事なのかということを思い知らされた。
白黒の荒い画面が妙にリアルで、ドキドキハラハラとはこの映画のためにある言葉なのかと、体がねじれるような思いで観たものだった。
今回観たのはそのオリジナル版をリメイクした1977年版をデジタルリマスターし、カットした部分を付け加えて再編集した2018年公開のオリジナル完全版。
参りました。
体がねじれてちぎれました。
ドキドキハラハラのレベルが53年版を踏み潰していった。
トラックも今回の方がボロボロで全く信頼がおけず、動いてるというだけでも奇跡のような代物。よくそんなのにニトロ載せてあんな悪路というか道もないような所を行くなあと4人のクソ度胸に感心させられた。
橋のシーンは、とにかくご覧なさいと言うしかない。
53年版もとっても味があり、そちらも観ておいて損はないと思う。
ところで、53年版のトラック運転手4名の中に「マリオ」と「ルイージ」がいるのをご存じだろうか。
ひょっとしてここから来た名前?と思ったが、ゲームのマリオはこの映画とは何の関係もないらしいです(笑)