こたつむり

映画 賭ケグルイのこたつむりのレビュー・感想・評価

映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)
3.5
♪ ロシアンルーレット
  一か八かの勝負さ 運命を賭けてみろ
  そうさ LIVE OR DIE

ギャンブルを題材にした作品の場合…。
キモは勝負に使うゲーム…そう…シンプルだけど奥深くて…運不運だけで決まったらダメ…とは言ってもルールを複雑にし過ぎてもダメ…。

その匙加減が大切…。
某マンガで言えば「限定ジャンケン」は良かった…「Eカード」も良かった…でも、チンチロリンは微妙…パチンコも微妙…参加者が同じ土俵で戦うゲームではない…麻雀は複雑すぎた…。

つまり、参加者の目線が観客の目線…。
どうすれば勝てるのか…と考えさせる余地が肝要…そういう意味で本作の「限定ジャンケン」はてんでダメ…運否天賦に左右される要素が大きすぎる…。

でも、そんなツッコミは野暮…。
出来る限り、アップテンポで物語を駆け抜けよう…そんな意思が感じるから…ジャンクフードだと割り切って楽しめば良い…懐石料理と同じ土俵で語ってはならない…。

それにクライマックスの盛り上げ方は見事…。
決勝で扱ったゲームもシンプルかつ奥深い感じ…勿論、穴はあるけど…それはあれ、どれはこれ…と割り切って臨むが吉…何しろ、本作の対象年齢は中学生くらい…。

それと本作で最も美味しいのは…。
浜辺美波さんでも、森川葵さんでも、松田るかさんでも、池田エライザさんでもなく…勿論、本作のゲストである福原遥さんでも、宮沢氷魚さんでもなく…。

そう。
木渡を演じた矢本悠馬さん…。
アニメ『キン肉マン』におけるキン骨マンのように…濃すぎるキャラクターのお陰で長々と活き続ける稀有なキャラクターに成長した…それが観客にとって嬉しいかどうかは別の話だけど…。

まあ…そんなわけで…。
タイトルに「映画」とあるけど30分ドラマの延長線…つまり、豪華絢爛2時間スペシャル…それを許容できる向きならば楽しめる作品…。

ちなみに…。
そんなに学校の方針がイヤなら転校すればいいじゃん…ってのは言ったらダメなんだよね…勿論…。
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