コマミー

華氏 119のコマミーのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
3.8
【その当選は、専制の始まり】

皆さん、[華氏911]という作品をご存知だろうか。[マイケル・ムーア]という映画監督が、[自ら潜入]し、[ブッシュ政権]の闇を、紐解いていくというドキュメンタリー作品だ。非常に過激で、日本人には分かりかねる内容ではあるのだが、彼の[恐怖を通り越した挑戦]が、彼の名をこの国でも有名にしたのである。

そんな「華氏911」から約15年…。ブッシュ、オバマと変え、あの世紀の[大悪党]が玉座に登った。

[トランプ]だ。

当時は、[ヒラリー]が勝機は[確実]だった。それが、突然の番狂わせ。悪党がアメリカの玉座に登ったのだ。
彼の当座と共に、マイケルや、諸国にはこんな言葉が生まれる。

[「専制の始まりか?」]

そう、今までオバマ政権で[生かされていた]、様々な[待遇]が、トランプ政権では[裏目]に出るのだ。悲しい事であり、この作品でも、カメラのレンズを通して映し出されていた。

そこをマイケルが斬る。[フリントという地域の水質汚染問題]、[政界で巻き起こる様々な嘘]、[銃や核の所持]。すべてをマイケルは、自ら現地へ行き、時々過激な姿勢を見せながらも、[立ち向かっていく]。

まるで、トランプを止められなかった自分に立ち向かうように…。

それと同時に、僕は[ある人物]の印象が、この作品を通じてガラッと変わった。それを見て、とても[ガッカリ]してしまった。

マイケル・ムーアという男は、政権が変わる度、その政権の[汚点]に、カメラを通して関わってきた。彼は、生きている限り、その政権が[間違いに気づかない]限り、立ち向かい続ける事だろう。

[「真の愛国心とは何か」]を探るために…。
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