“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”
フィンランドの田舎の村で結成された、10年以上も活動してきたのにライブもしたことがなければ、オリジナル曲もない素人バンドが、ひょんなことからノルウェーで開催されるフェスに参加するチャンスを掴む。
前半は多少まったり感が強く、退屈な印象を受けるが、後半からものすごい疾走感で駆け抜ける。
スローなテンポから始まった曲が、中盤からものすごいスピードメタルへと加速していくような展開。
ストーリーもルール無用。
フィンランドを飛び出してからはとにかく疾走感と爆笑感でラストまで突っ走っていく。
「無茶苦茶」以外に表現は見つからない。
日本映画であれば音楽大好きな青年たちが、困難に立ち向かい夢を叶える爽やか青春ムービーになりそうなテーマだが、メタル大国フィンランドは最高に下品で情熱溢れるサイコムービーに仕上げてきた。
出演者全員、最高にカッコよかった。