RYOBEER

十二人の死にたい子どもたちのRYOBEERのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

【死にたい"つもり"の子どもたち】

ヘルペスが理由で心中しに来たってのだけ良かった。
挙げればキリがないくらい矛盾だらけで薄っぺらなお話。
下に人がいる状況で「みんな隠れてっ!!!」って大声で叫ぶの馬鹿すぎる。
演技に熱が入れば入るほどこちらが冷める。
俳優さんたちが可哀想。

「私の死にたい理由みんな聞いて〜」がもう、生きたい人のそれに感じる。

そもそも自死というテーマと真摯に向き合おうという意思を持って作られた映画ではないし、それは製作側も意図してのものだろうから、そういう面においてケチをつけることが既にナンセンスなのかもしれない。
まぁ何にしても面白くないけど。
あとミステリーにもなっていないし、コピーに書いてある"密室ゲーム"なんてものはひとつも出てこない。

もうさ、みんな外に出ようとした瞬間に、高杉くんが「自分の死に時を自由に選べると思うなよ」って病院中に仕掛けた爆弾を爆発させる最後でよかった。
それならまだ笑えるクソ映画になった。
RYOBEER

RYOBEER