このレビューはネタバレを含みます
「思ってたのとなんか違った…」
ほとんどの人がこう思ったんじゃないかな。というか思わずにはいられなかった。
個人的に思う理由2つ。
① 強烈なインパクトのあるタイトルとジャケット写真。
② 伝えたいことを無視した宣伝の仕方。
①に関しては変えるのは難しいかもしれない。だからこそ②を慎重に作ってほしかった。
この映画を観た感想としては最近観た邦画の中ではかなり面白いと思った。
言ってみればめっちゃ美味しい和食。
それを宣伝の段階では、めっちゃ美味しいフレンチですよ!と言ってしまった。
だから観客はフレンチを食べるつもりでお店に行ったのに、出されたのは和食。
これではビックリするのも当然。
実際、食べれば美味しい和食ではあるが、フレンチの気分でお店に行った観客の肩すかし感は拭えなかった。
自分が純粋に面白いと思えたのは、確かに自分もフレンチの気分でお店には行ったけど、和食をテーブルに出された時に「これはこれで美味しそうだな。和食も好きだし、これでもいいや、食べちゃえ!」となれた部分が大きいと思う。
内容については、ラスト病院からみんなが出てくる時、ゴスロリの子が凄く印象的だった。
「この子たち、もう一生会うこともないのかな?それともこれをきっかけにずっと関係が続くのかな?」と考えていたら、ゴスロリの子がいったん帰ろうとするもダッシュで引き返す。(たぶんアイドルのりょうこちゃんに日傘を貸しに行くのだろう)
このシーンを見た時に、なんだか凄く希望が持てた。
生きるってこういう事なのかもなって。
全てを知った上でもう一度観たらきっと全然違う感想を持つかもしれない。