このレビューはネタバレを含みます
どうしたって「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」と比べて観てしまう。
上の2作と比べると、今回は主人公・本郷猛のドラマ部分に比重を置いた内容になっている。シン・シリーズで初めて主人公が涙を流したのがその象徴であった。
だからこそ物足りない。シン・シリーズのあの構成で、主人公のドラマを描くには2時間ではあまりに短すぎる。
正直、ドラマ部分を含めシン・仮面ライダーは全てが中途半端になってしまった印象を受けた。ナレーションのないダイジェスト版のような。
ただ、こういう印象を受けたのは自分が仮面ライダーに詳しくないという要因もたぶんあるのだろう。
前回のシン・ウルトラマンでは、ウルトラマンを知っているとより深く楽しめるものであった。
調べてみると、どうやらシン・仮面ライダーもそうらしい。
そう考えると、原作を知らなくても文句なしに誰でも楽しめるシン・ゴジラの完成度は異常に高かったことがわかる。
