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プライベート・ウォーのbs3のレビュー・感想・評価

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)
3.9
本物の生きる伝説の従軍記者の半生を、ドキュメンタリータッチで描く良作。戦争や紛争、独裁などの被害者で、苦しんでいる弱者を世界に伝える姿と、身体も心もズタズタになりアルコールやたばこに依存する姿を描いている。ジャーナリズムのあるべき姿を見つめ直す機会を与えてくれる。
2001年、内戦中のスリランカ。反政府組織に同行する戦場記者の女。政府軍の攻撃で左目を失明する。PTSDに苦しみながらも、黒い眼帯をした彼女は、イラク、アフガニスタン、リビアに従軍する。そして、2012年、シリアで…
従軍記者として、戦場や紛争地の深部に入り込み、女子供といった弱者に寄り添った報道を心がけ、生きる伝説である姿を映し出す。と同時に、PTSDに苦しみ、アルコールやたばこに依存し、それでも世界に伝えたいという姿も描いている。
また、本作で描かれた11年間の記者のツールの変遷や、米軍により進められる情報管理のための報道規制なども興味深く感じた。
映像としては、ドキュメンタリータッチの絵作りが美しく、実話の持つ物語の力強さと相まって、心に突き刺さる作品に仕上がっている。
戦場報道の意義を再認識させてくれる良作。観るべし。
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