このレビューはネタバレを含みます
自宅で。
2020年の韓国の作品。
監督は「奴が嘲笑う」のホン・ジョンホ。
あらすじ
朝鮮、中宗22年(1527年)、国に疫病が蔓延する中、宮廷の背後にそびえる仁王山に「物怪(ムルゲ)」が現れるという噂が流れる。民衆に恐怖に陥る中、その陰で陰謀の匂いを感じ取った王はかつて政争によって宮廷を追い出された最強の武人ユン・ギョム(キム・ミョンミン「長紗里9.15」)を呼び戻す。
TSUTAYAのレンタル作品の中で面白そうだったので、思わずパッケージ借り。
朝廷ものということで、Netflixの朝廷もの+ゾンビものの「キングダム」を断念した苦い記憶が思い浮かぶが、今作は意外なほど朝廷もの独特のとっつきにくさはあまり感じない。
まぁ、要素として覇権争いみたいな陰謀の部分はあるにはあって、その王の座を狙う悪役のイ・ギョンヨン(「白頭山」)が王を失墜させるためについた虚言が「瓢箪から駒」的に実は本当にいました的な話。
つーわけで、朝廷ものとはまた別の意味でムルゲそのものはあんまり出てこないパッケージ詐欺案件かなぁと不安に思いきや、その点も大丈夫👍割と結構出てきます。
このムルゲというのが、まぁ言ってしまえばものすごくでっかくて凶暴な毛むくじゃらなポメラニアンみたいなやつ。加えて、疫病スキルも持っていて、ムルゲの血を被ると致死性の疫病にかかってしまうという厄介なやつ。
あ、ちなみにムルゲの襲撃による人体欠損描写もなかなか頑張ってましたよ。
そして、そんなムルゲと対峙するのは最強の武人と謳われるユン・ギョム。またこいつが滅法強くて敵の兵隊相手をバッタバッタとなぎ倒す!!また、相棒のキム・イングウォン(「長紗里9.15」)演じるソン・ハンもすごくて敵の鎌を両手に持つ両手鎌アクションは外連味があってこちらもGOOD!!そして、ユンの娘のイ・ヘリ演じるミョン(こちらはアーチャー!)や途中から加わる「パラサイト」での好演も記憶に新しいチェ・ウシク(「狩りの時間」)演じるホ宣伝官も仲間に入り、4人パーティーのチームワークも決まっている。
そんな感じで観てみると普通にエンタメしていて、見やすい部分が多分にある作品だった。
ただ、目が肥えた映画ファンなら、その部分を加味しても出来としてはまぁ…普通かな。ただつまらないというよりかは普通に面白いという感じ。
韓国モンスターものとして観ればそれなりに観れる作品でした。