ちょっとだけターク、でもやっぱり天真爛漫で能天気なファッションリーダー。滲み出る人間らしさが魅力のヴィラン。ジョーカーと別れてからの、歯止めが効かなくなった爽快で痛快なアクションが最高。旧来のワルとガールズパワーとのモラルなき戦いが楽しい。彼女の覚醒が描かれる。エンドロールは最後まで観ましょう。
ゴッサム・シティ。ジョーカーとの破局の後の日々。彼の庇護を失い命を狙われるようになったハーレイ・クインは、とある少女を保護することになる…
ワンダーウーマンに勝るとも劣らないアクションと、ジャスティス・リーグのようなガールズパワーチーム。アクションが本格的なだけでなく、かつてないほどとても美しい。あまりにも本格的なアクションであるが、合間のコメディタッチのシーンやネタがアクセントになっている。
冒頭のアニメーションによる背景説明があるので、初見の人にも親切。彼女自身による信頼できないナレーションと第四の壁の破壊も良し。時間軸が行き来するストーリーも、彼女らしさを表しており、よく練られている。ラストの覚醒した彼女の髪形込みのファッションまで、丁寧に描かれている。
映像的にもカラーグレーディングが素晴らしいが、ハーレイ・クインのピンクの衣装だけがビビッドに仕上げられているのは、本作品ならでは。
とにかく美しいアクションを劇場で楽しんでほしい。
