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ポーラー 狙われた暗殺者のコマミーのレビュー・感想・評価

ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)
4.8
【監督への愛を込めて】

※2月もNETFLIX映画が熱いですね。ダン・ギルロイやソダーバーグ。ぜひ、余裕がある方、ぜひNETFLIXに加入して、観てみてくださいね。さて、今回はこの作品をお楽しみください↓


[ヨナス・アカーランド]という監督をご存じであろうか。MV出身のこの監督は、「スパン」という青春映画で、映画監督デビューし、その後、マイケル・ベイと組んで「ホースメン」というサイコ・ミステリーを発表。その後、スキンヘッドで有名なコメディアン、[マット・ルーカス](←大好き)を主演に迎え、「スモール・アパートメント」を発表した。
この監督の作品は、少し独特なビジュアルの作品が多くて、それに近年は[キャラクター性が強い]作品を発表している。「スイス・アーミーマン」という作品を覚えているだろうか?あの作品の監督も、MV出身の監督だと思うが、今も昔も、[ミュージック界出身]の監督は、独特な世界観で、観客を魅了するものである。

監督の最新作である、[ロード・オブ・カオス]も彼のミュージックへの愛を込めた作品であり、ちゃんと活きている。この[ポーラー]にも、ミュージックビデオへの愛を込めながら、[コミックへの愛]も、ちゃんと込められている。

それに、マッツ・ミケルセンのかっこよさを一番活かせている監督なのではないか?寂しく、柔軟で、しかも強い殺し屋…、実はマッツが一番やりたかった役なのではないかと思うくらい、[完璧な役作り]であった。

それに、マット・ルーカスの存在。マッツよりも目に入ったのが、この男。彼自信、少し[風変わり]な役が多いのだが、今回は殺し屋を仕切る[頭領]という役でもあり、彼の役の印象をガラッと変えたものであった。

この通り、ヨナス監督は、[役者の意に沿って]作品を作る事が出来る最高の監督なのではないかと思う。

この[ポーラー]は、それを劇場でなく、スマホやテレビを通してNETFLIXで証明した作品であり、僕は今後もこの監督の作品を追いかけてみたくなった。

ポーラーを中心に、NETFLIXがまた再び、活気づいた作品なのであった。

ほんとにかっこ良かった…。
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