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ダウントン・アビーのtaruponのレビュー・感想・評価

ダウントン・アビー(2019年製作の映画)
5.0
ドラマを十分楽しんだダウントニアンにとっては、本当に幸せで大満足の内容だった。
シーズン1の初回のオープニングとオーバーラップするオープニング、でもそこにはたかだか15年の差ながら大きな時代のうねりと変わらないものを感じさせる。
とにかく、それを皮切りに、変わっていくもの、変わらないものを十分に堪能できた。もう、これがテーマだよね。
最後に、ダウントンを背負いこれからに迷うメアリーとアンナ、そしてヴァイオレットおばあ様の会話は、胸に来た。階級社会の是非はともかく、ジュリアン・フェローズが見せたかったのはこういうことなんだろうなぁ。
そういう意味で、ラストでの新キャラルーシーとトムの在り方も時代の中での変化というものを象徴するものになっている。

そして、相変わらず衣装の素晴らしかったこと!!いつもはイーディスのドレスに目が行きがちだけれど、今回の一押しはメアリーの舞踏会ドレスでした。ため息しかないです。

あと、ドラマからのキャスト陣がなつかしすぎる。でもトーマスがなんか牙を抜かれたいい人感がにじみ出ていたり、トムが男っぷりをさらにあげていたりといった微妙な変化も。変わらず安定は、ヴァイオレットおばあ様で、イザベラとの丁々発止のやりとりとか思わず見ててニンマリしてしまう。あと、忘れてならないのがモールズリーさん、愛されキャラだよね、今回も良いお仕事をしてくれました!

この映画はドラマ同様、時代とのリンクを本当に楽しめるものに仕上がっていて、1927年というこの時代背景も含めて味わうとスルメの様にあちこちツッコミどころをもってみれて楽しいなって思います。
大画面でみれるうちにまた見にいこうっと。

評価は、熱烈ダウントニアンとしての嵩上げはありますということで(笑)
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