幸村

あした世界が終わるとしてもの幸村のレビュー・感想・評価

3.0
絶対に笑ってはいけないSFアニメ90分

開始10分くらいは思うところもありつつ真面目に見ていたような気がするんだけど、いきなり古谷徹のナレーションで、パラレルワールドの事とか生命のリンクの事とか、映画の基本設定を説明し始めたところで笑いをこらえきれなくなってしまった。
しかもこのナレーション、この長々とした説明をした後は一切出番がないのも高ポイント。

それ以降も、話が進むたびに後出しで次々と新設定が出てきたり、挿入歌を流しつつ静止画を切り替えていくという演出を何故か同じ歌を使って2回やる(しかも映る場所までほぼ同じ!)という天丼を仕掛けてきたり、もう一つの日本が「日本を取り戻す!」という現代日本に対する風刺なのか何なのか良く分からないセリフとともに襲ってきたかと思ったら新宿にしか敵兵を送り込んでこなかったり(そもそもこの映画、ほぼ新宿しか登場しないので、あの世界の『日本』には新宿しか存在しない可能性もある)、とにかく笑いの刺客のレベルが高い!

突っ込みどころと笑いどころが無限にあるので、とても全部は書ききれないが、上映中いい意味か悪い意味かは別として、あんなにも常に笑顔でいられたのは恐らく初めてだったので、そういう意味では結構ポイントは高い。
珍味好きの映画仲間、アニメ仲間で集まってみんなで見ると盛り上がると思うので、『チャー研』とかが好きなお友達は是非お試しを。
マジレスはするんじゃねぇぞ!

あ、CGは動きがちょっと不気味なところもあったけど綺麗だったし、挿入歌、主題歌は良かったと思います。
幸村

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