幸村

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章の幸村のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

この先の展開は、母艦の停止コードを入力しないと、死の光が世界中に拡散して人類が滅亡してしまいます。だから、大葉君と恋仲になっておく必要があったんですね。
という走者(?)の解説が聞こえてきそうな正々堂々のIF展開。前編の公開時点で映画はオリジナルエンドになるとは聞いていたものの、まるでノベルゲームでもプレイしているかのような感覚で「あ、あそこであのフラグを立てておいたことによってルート分岐したのか!」となるアニオリ展開はあまり目にしたことがなかった(特に最近は原作通りこそ至高という気運も高まっているし)ので新鮮だった。

アニオリチャートに突入したことによって、門出と凰蘭の「絶対」がより強調され、映画のテーマとして1本ビシッと筋が通ったものになっていたのが良かったと思う。
逆に、映画ではかなり駆け足気味に消化された、政府の企み、市民運動等、時事ネタ的な描写がもっと見たいという方は原作を読むと満足できるかもしれない。

とは言え、そもそもあの長さの原作を映画2本の尺に纏めようとした結果、色々と無理がかかっているようにも見えてしまい、なんでこんな無茶な企画をしたんだという気持ちも強い。
吉田玲子は頑張ってるよ(ノリさん)。
幸村

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