まりぃくりすてぃ

メランコリックのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

メランコリック(2018年製作の映画)
4.0
まおも。

序盤がっかり。聞き取りづらくルーズで汚い。号砲直後にもうハードル下げを要求してくる不良ハードル走者、みたいな映画。同窓会の店の小汚さ(確信犯?)には苦笑。良くも悪しくも、これが日本だよね。

いわゆるブライアンジョーンズの登場から、質的な “足し算” 開始。それ以前からガジェット面(銭湯内とか)でのプラスはたくさんあった。カノ百合も主役和彦も(見慣れたせいか元々イケてるのか)だんだんステキな人々に見えてくる。年配者たちもそれなりに巧い。非現実な中に豊かに持ち上がる真実味。それは例えば恋心の表現だったりだ。

超えてきた! プラスが高々と積み上がってった後半! 和彦とブライアン松本との穏和なツッコミ合戦が “両者むちゃくちゃ善人” の予感を高める。意表を突いた終盤。まとめてくれたモノローグ。精神浄化の力。

てことで、まおも(まあまあおもしろ)以上ともいえる。ほろりとした。深いとも思った。シナリオと演技がこんなに良かったとわかった今、スタートダッシュがちょっとは欲しかったなと惜しむ。

殺人者とかヤクザとかは許せません。。

shibamike流初段マリ 裁きの一句
「マリ様が 悪い地球を西瓜割り」
(季語/西瓜割り→砂浜でBBQ→キャベジン→忘年会→冬)