さよこ

響け!情熱のムリダンガムのさよこのレビュー・感想・評価

響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)
3.8
【インド映画は定期的に摂取していきたい🔥】
下北沢にできた新しい映画館で鑑賞🙌

🥁全体の感想
・ハマり癖のある人の行動力は凄い。
・マッチョが出てこないインド映画
・主人公の好感度が上がったり下がったり。

🥁謎だったところ
師匠はたぶん僧侶で、ムリダンガムという楽器で宗教音楽を演奏してるっぽい。けど弟子たちに音楽以外を教えを説いてる様子がないし、自身も気難しく、右腕のような存在の弟子も性格があんまり良くない。あれ?僧侶って人格者じゃないの??という素朴な疑問が。主人公もキリスト教だし、ちゃんと改宗せずに弟子にしちゃって大丈夫??なんか宗教に絡めて考えると腑に落ちないところが多くて謎が深まる。あと音楽は教えられるのに生き方は教えられないんだね…と思ってしまったよ🥺

🥁マサラ上映
劇中、インドの映画館の様子が描かれていて『こ…これが本場のマサラ上映か…!!!』と思った。凄いんだよ、紙吹雪や雄叫びはもちろんだけど、スクリーンのある舞台に上がって踊るし、ドラム叩くし、ライブ会場みたいだった。その場にスター俳優はいないのに、ファンたちの盛り上がりはお祭り騒ぎで、本場の熱量を知った。やばいすごい。

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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
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🥁ラブシーン
インド映画って宗教上の理由とかでラブシーンが撮れない(なので代わりに歌って踊る)と聞いた覚えがあるんだけど、今回ベッドシーンあってびっくりした。全然濃厚じゃないけど、ここまで直接的な描き方は初めて観たかも。とはいえ全年齢OKの描写で自分的にはちょうど良かった。

🥁注意書き
飲酒してるシーンで右下に英語とインド語で注意書きがあった。たぶん『良い子は呑んじゃダメだよ!』みたいなことが書いてあるんだと思う。あとインド映画の定番''INTERMISSION''もちゃんとあった。本編132分でも休憩とるんだね。

🥁好きなシーン
やっぱりエンディングが1番最高だった!!!
師匠を飛び越えた瞬間というか、色んなしがらみを吹っ切って自分の演奏をしたのは爽快だった。今まで誰かの追っかけや、模倣ばかりで『誰かをトレースすること』がアイデンティティの一部になっていたのが、このシーンでは今までの経験を自分の身体を通じて世にアウトプットしていて、最高に良かった。ようやく本当のあなたが見えたよ。これが『自分探し』ってやつなのかな。凄い良い!

🥁エンディング
主人公が、今まで師匠がいたポジションで演奏してるとき、歌い手が女性なんだよね。冒頭の師匠のインタビューで『あなたは女性の歌い手では演奏していませんよね?』が伏線となって、ここでも主人公が新しい取り組みをしているのが分かって嬉しい。これはカースト制(≒女性の地位)へのアンチテーゼでもあると思うんだ。

🥁その他、いろいろ
・師匠よりも音楽経験が豊かな気がする!
・実力があっても嫌われて干されるパターン
・分かりやすく長いものに巻かれる兄妹
・保身が大事な人の言葉を信じちゃいけないぞ。
・ハーバード大学に!復学を!!!
・弟子の演奏を最後まで聞いたげて😣
・試験も受けず、仕事もせず、旅には出る…
・ママが試験結果を読んでって頼んだのは、もしかして文字が読めないから…??
・意味のないちょんまげ切ってくれてすっきり
・興味が他に移っただけなのに、恋の駆け引きになってるのウケる(いやウケない😇)
・シータ姫?ラーマ神?RRRだ!!!

ラストは最高に好きだけど、割とテンプレ的な展開だったのと、それまでの主人公の好感度があがったり下がったりだったので、このスコアです🙏
さよこ

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