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サマー・オブ・84のediのレビュー・感想・評価

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)
3.2
「連続殺人鬼も誰かの隣人だ」しみじみそう思う。
殺人鬼が山の中の洞穴にでも住んでない限りは、誰かの隣で普通に暮らしていてるに違いない。
「ポツンと一軒家」を観てると、一軒家の住人は大概ふもとの人たちに名前も家族構成も知られている場合が多い。
そういうことからしても、犯罪を犯したり手配されて逃げたりしてる人は、案外人の多い所にいるのではないだろうか。

物語は1984年、アメリカのオレゴン州でのこと。
町で騒がれている連続殺人犯が隣人ではないかと思った主人公の少年は、何とかそれを証明しようと友達3人を説得して探ろうとするが、なかなかうまくゆかない。
相手が警官ということもあり、友達もなかなか主人公の言うことを信用してくれないのだ。

観ているとだんだん真実はどうなのかわからなくなり、あまり乗り気でない友達との捜索はドキドキする。
後半は定石通りではない展開に違和感と不気味さを感じるだろう。

さてこの作品、なぜ84年にしたのだろうか。
ホラーやスリラーが全盛期の頃の雰囲気が欲しかったのか。

例えば、ここではおもちゃのトランーバーで連絡を取り合っている。
それがなかなかうまく通信できず、ハラハラさせるのだ。
「ストレンジャー・シングス」でも同じような場面があったが、これってアメリカの少年時代のあるあるなのかね。
確かにみんながスマホを持ってたりすると、ずいぶん雰囲気は変わってくるだろう。

この時代から37年も経っている。主人公はどうしているだろうか。
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