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ハッピー・デス・デイ 2Uのろのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)
5.0

「つらい決断に迫られる、それが人生よ。過去に引きずられても、未来が呼んでくれる」

「ハッピーデスデイ」につづいて、続編の2U!
おもしろかった~!前作よりコメディ要素も多いしSF色も強めで、なんだか「バックトゥザフューチャー2」のホラー版みたいだなぁと思いながら鑑賞しました。

ようやく死のタイムループから抜け出した女子大生ツリー。
ところが今度はカーターのルームメイト・ライアンがタイムループに閉じ込められてしまう。彼を助けようとしたツリーもまた、自身の誕生日を繰り返すことになってしまい・・・。

朝帰りしたツリーに嫌味を言うはずのダニエル、ロリに手渡されるはずのカップケーキ・・・。
1で同じ日を繰り返し過ごしながら、過去を少しずつ変えてきたツリー。
それにより自分を取り巻く環境が大きく変化したことに気付く。
そんな彼女の前に、亡くなったはずのお母さんが現れて・・・

「これは間違いなのかも。君が生きるべき人生はこれじゃないのかも」
「ママが死んでる次元に戻れってこと?そんなのいやよ。もうママを失いたくない」
「でも否定したら全てが嘘になる。他人の人生を生きるのと同じだよ。苦しみや悲しみ・・・それで今の君がある」
お母さんが生きている次元を選ぶのか、それとも恋人との未来を選ぶのか。
決断を迫られたツリーが出した答えは・・・?

「’愛してる’と簡単に言うけれど、直接伝えられないときほどその重みを知るの」
1でお父さんと向き合うきっかけになったツリーのお誕生日会。
2ではお母さんに別れを告げる涙のバースデーに。
「あなたを妊娠したときとても怖かった。でもあなたを抱いたとき、私のなにかが変わった、一瞬でね。それが愛よ。愛は人を成長させるの」
お父さんがハッピーバースデーを歌いながら、真っ白なケーキを運んでくる。
1本のロウソクに灯った灯を、ツリーはお母さんと二人で吹き消す・・・

「シャイニング」の床柄ブランケットのある研究室では、学生たちがファルコン号(SWハンソロの船)の話で盛り上がる。
「奇跡の人」になりきって学部長を騙そうとするダニエル。(その名もアメリ)
「ファーゴ」みたいに材木処理機に飛び込んで自殺してみるツリー。
クライマックス、殺人鬼との直接対決はまるであの映画のようで・・・。
ルームメイトに、協力してくれた仲間たちに、そしてお母さんや恋人に想いを伝えるチャンスを逃さなかったツリー。エンドロールで流れる”Stayin’ Alive”は、いまを大切に生きた彼女にピッタリの曲だった。

「まだ変われる。ある人に言われたの。毎日成長できるって。今日がその日よ。」


( ..)φ

なぜ停電が起こったのか。
カーターは机の下で何を探していたのか。
前作では明かされなかった謎(伏線)も回収されつつ、たくさん笑って大号泣した続編。
私自身の誕生日に母と観たので、めちゃくちゃタイムリーな内容&お母さんのセリフに親子でグッときてしまったホラー映画でした。
ろ